Nature ハイライト

気候変動生態学:温暖化した世界のツンドラでは植物の高さが増加する

Nature 562, 7725

ツンドラは、地球上で温暖化が最も速く進行しているバイオームである。A Bjorkmanたちは今回、約30年分に相当する植生調査データを用いて、世界各地のツンドラにおける気候と植物機能形質との関係を調べた。その結果、夏季の気温と3つの形質との間に強い関係があり、調査期間(1989~2015年)にわたって、温暖化に伴い群集の高さが増加していたことが明らかになった。今回の研究から、炭素の取り込みなど、植物の高さと関連する生態系機能が短期的な気候温暖化に伴って急速に変化することが示唆された。

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