Nature ハイライト
フォトニクスデバイス:通信帯域において例外点周りを回る
Nature 562, 7725
カイラリティーによって誘起される方向性応答は、例外点と呼ばれる非エルミート特異点を伴うエキゾチック系において研究されている。そうした系では、例外点を囲むループ上に系がパラメトリック構成を誘導すると、スペクトルカラリティーによって時間非対称な状態移行がもたらされる。近年、非エルミート波動相互作用に基づくデバイスに関する新しい方式と潜在用途の探求に関心が高まっている。今回J Yoonたちは、フォトニックモードが光領域の例外点を動的に囲むシリコンフォトニック構造を実現している。注目すべきことは、作製されたデバイスが、光通信の全帯域をカバーするスペクトル帯にわたる時間非対称な光伝送を特徴とすることである。従って、今回の研究は、非エルミートトポロジカルダイナミクスに基づく広帯域光集積デバイスへ向けた有望な実験的ステップといえる。
2018年10月4日号の Nature ハイライト
気候変動生態学:温暖化した世界のツンドラでは植物の高さが増加する
神経免疫学:ナルコレプシーの病因におけるヒポクレチン特異的なCD4およびCD8細胞
医学研究:原発性肝臓がんの発生
生化学:転写因子とヌクレオソームとの多様な相互作用
フォトニクスデバイス:通信帯域において例外点周りを回る
応用光学:ニオブ酸リチウム電気光学変調器を進歩させる
生態学:暖かい春の影響
神経科学:線虫におけるDEETの作用機構
神経科学:ここはどこ?
メカノバイオロジー:灌流と機械的刺激が肝臓でのアンジオクラインシグナル伝達の引き金を引く
微生物学:グラム陽性細菌に見られる独特な細胞外電子伝達