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第2回「グローバルな水循環と世界の水資源」
- 科学と技術と社会

第1回「Climate Change」に引き続き、第2回も環境問題を取り上げます。地球温暖化と非常に関係深い「水問題」を日本と世界を比較しながら、参加者の方と一緒にパネルディスカッションを行います。

パネリストには、日本を代表する水文学研究者の沖 大幹さん、世界の水供給、保健衛生の国際協力等を取材してきた科学ジャーナリストの佐藤 年緒さん、そしてNature編集部(物理系)マイケル・ホワイトの3名が、それぞれの立場から意見交換を行います。

テーマ:グローバルな水循環と世界の水資源

  1. あなたは水問題をどう捉える?
    • 水循環の変化が引き起こす食料危機、エネルギー問題
    • 地球温暖化だけではなく、大気汚染も、降水量の変化に影響大
    • 世界、日本国内の災害事例 - 気候変動が原因?
    • 水問題は、誰にとって問題なのか?
    • 日本と欧米、発展途上国での水問題のとらえ方の違い
  2. 科学技術
    • 今、科学技術がどのように役立っているか? - 適正技術からハイテクまで
    • 地球観測衛星で、雨を測る! ― 水循環推計に利用
      国際協調による雨を測る次世代衛星システムの開発
    • 淡水化技術等
    • 日本の科学技術が、世界でどのくらい生かされているか?(日本の国際社会における役割と貢献)
  3. 将来に向けて
    • 世界の水問題解決へ向けて科学技術に何が期待されているのか?!
    • 将来に向けた国内外の課題 - 豊かな水環境を次世代に引き継ぐ

※皆様から、上記内容に関する質問を事前募集します。当日、パネリスト達が、皆様の疑問にお答えします。奮って、質問をお寄せください。(質問は、Nature Caféお申込みページから)

日時/開催場所

第2回 Nature Café 「グローバルな水循環と世界の水資源」

2008年11月8日(土)14:00~16:30(受付 13:45~)

会場:ブリティッシュ・カウンシル /1Fスペース
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂1-2

参加申込

参加費:無料

※当イベントの参加お申し込みは終了いたしました。

パネリスト

沖 大幹

沖 大幹(おき たいかん)

東京大学 生産技術研究所 人間社会系部門 教授
博士(工学、東京大学)、気象予報士。

経歴

1987年 東京大学工学部土木工学科卒業
1989年 東京大学 生産技術研究所 助手
2006年より現職。

その間、日本学術振興会特別研究員としてアメリカ航空宇宙局NASAゴッダード研究所に、また助教授として大学共同利用機関総合地球環境学研究所に、上席政策調査員として内閣府総合科学技術会議事務局にも勤務。

研究の概要

地球水循環システムを専門とし、気候変動がグローバルな水循環に及ぼす影響やヴァーチャルウォーターを考慮した世界の水資源アセスメントなどを研究対象にしている。気候変動に関わる国家間パネル(IPCC)第4次報告書主要執筆者、国土審議会や社会資本整備審議会などの専門委員なども務める。

2006年8月には米国科学雑誌「Science」誌にレビュー論文「地球規模の水循環と世界の水資源」を発表。

キーワード

グローバルな水循環、宇宙からの水循環観測
全球河川流路網と流量シミュレーション
気候変動と水、世界の水資源
バーチャルウォーター貿易
水問題の解決

佐藤 年緒

佐藤 年緒(さとう としお)

科学・環境ジャーナリスト
科学技術振興機構『Science Window』編集長
日本科学技術ジャーナリスト会議事務局長

研究の概要

東工大(社会工学)卒業後、時事通信記者、編集委員として科学や環境問題を担当。
長崎水害や地球サミットなどを報道。
現在は、科学を分かりやすく伝える教育雑誌を発行している。NPO「日本水フォーラム」、日本河川協会の理事を兼務。京都、メキシコの世界水フォーラムをカバーしたり、国内の記者仲間で水の現場を歩く活動も進めている。

著書

「森、里、川、海をつなぐ自然再生」(中央法規、共著)、「つながるいのち-生物多様性からのメッセージ」(山と渓谷、共著)、「科学ジャーナリストの世界」、「科学ジャーナリストの手法」(化学同人、いずれも共著)

キーワード

水循環 生物多様性 科学技術と社会 科学ジャーナリズム

Michael White

Michael White(マイケル・ホワイト)

Associate Editor, Nature

ヴァージニア大学で、BA(環境科学)を取得後、モンタナ大学で生態モデリングとリモートセンシング分野において、MSciとPh.D.を取得しました。

1994年から2008年まで、植生フェノロジー(vegetation phenology), 炭酸循環モデリング(carbon cycle modelling)、科学教育に関する研究をつづけ、2008年、Nature の気象科学エディターとして、ネイチャー・パブリッシング・グループに入社。

キーワード

GCMs、降水量(precipitation)、海洋循環(ocean circulation)、土地被覆変化(land cover change)

モデレーター

青山 聖子

青山 聖子(あおやま せいこ)

サイエンスライター
早稲田大学大学院政治経済学術院 客員教授

お茶の水女子大学大学院 理学研究科化学専攻 修了、新技術開発事業団(現 科学技術振興機構)、東京化学同人「現代化学」編集室、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程(満期退学)などを経て、サイテック・コミュニケーションズの一員となり、科学記事・書籍の企画・執筆・編集・翻訳、科学館の展示企画などに従事。その一方、早稲田大学科学技術ジャーナリスト養成プログラムなどで、サイエンスライティングを教えている。

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