Nature ハイライト
Cover Story:界面の制御:粒界が明確なナノ結晶を合成するための4つの原則
Nature 577, 7790
ナノ結晶材料の多くの特性が、粒界と呼ばれる表面の欠陥、つまり構造内の個々の微結晶(結晶粒)の間の界面の影響を受ける。結晶粒のサイズ、形状、配向のばらつきが大きいため、こうした欠陥がどのように材料の特性に影響を及ぼすかを解明するのは難しい。今回T Hyeonたちは、粒界が均一な多粒ナノ結晶の合成法を実証している。彼らは、Co3O4ナノキューブ結晶の各面におけるMn3O4シェルの成長を制御することで、今回の手法を実証した(表紙は、合成された構造を示している)。さらに著者たちは、粒界を制御したさまざまな多粒ナノ結晶の作製が可能になると思われる4つの設計原理を特定し、欠陥の影響を調べる新たな道を開いている。
2020年1月16日号の Nature ハイライト
ナノテクノロジー:シリコン中のドーパントを用いる機械学習
材料科学:透明な圧電体
材料科学:共晶の格子細工
マラリア:マラリア媒介蚊における殺虫剤抵抗性機構
古生物学:最後のホモ・エレクトス
アルツハイマー病:アルツハイマー病におけるT細胞
幹細胞:幹細胞は免疫応答を誘導して心機能を改善する
免疫学:腸管免疫における胆汁酸の役割
免疫学:体液性免疫の性特異的な調節
がん:変異型KRAS特異的阻害剤への抵抗性を解明する
構造生物学:糖尿病治療標的に結合した小分子