Nature ハイライト
構造生物学:SARS-CoV-2のプロテアーゼの構造
Nature 582, 7811
今回Z Raoたちは、SARS-CoV-2のメインプロテアーゼ(Mpro)の構造を解き、次いで構造ベースのスクリーニングを行って、このプロテアーゼを阻害できる複数の化合物を見つけ出した。このようなヒット化合物の多くはさまざまな対象に結合すると考えられ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に実際には使えなさそうだが、今回の構造ベースのスクリーニングは新規の感染症に対応して薬剤リード化合物を発見するのに有望な方法であることが明らかになった。
2020年6月11日号の Nature ハイライト
物性物理学:相関グラフェンにおけるねじれ、スピン、バレー
物性物理学:魔法角グラフェンにおける相関相の母状態
地球科学:山岳の高さを制御する巨大逆断層のせん断力
システム生物学:ワクチンに対する感情のオンライン生態系のマッピング
遺伝学:東アジア人集団の糖尿病リスク
神経科学:視床下部を構築する
発生生物学:基底膜のリモデリングは胚発生に必要である
自己免疫:Notch3シグナル伝達は滑膜繊維芽細胞の病原性において極めて重要である
細胞生物学:心臓の肥大と過形成を制御するスイッチ
生物工学:ナノ液滴中で病原体を検出する
分子生物学:トランスポゾンを抑え込む
構造生物学:SARS-CoV-2のプロテアーゼの構造