Nature ハイライト
植物生物学:冬に対処する
Nature 583, 7818
温度が植物の成長と発育に重要な要因であることは、疑いの余地がない。だが、植物はどのようにして、長期にわたって自然の温度変動に対する応答を調整しているのか。C Deanたちは今回、植物が冬の進行を感知・解釈する分子基盤に関する手掛かりを報告している。彼らは、冬期の低温下で植物の成長が遅くなることで、NTL8と呼ばれる転写因子の希釈が低下する(つまり蓄積が起こる)ことを見いだした。この蓄積により、NTL8は冬期の植物の挙動に重要なタンパク質をコードするVIN3の転写を高めることができる。
2020年7月30日号の Nature ハイライト
天文学:太古の球状星団の残骸
物性物理学:ファンデルワールス磁性体における多体励起子
材料科学:柔軟な傾斜組成単結晶ペロブスカイト
気候科学:気候の10年規模予測の改善
保全生物学:カメラが捉えたサンゴ礁のサメ類の保全状況
神経回路:視床網様核のサブネットワークが明らかに
植物生物学:冬に対処する
コロナウイルス:ACE2トランスジェニックマウスでのSARS-CoV-2の病原性
コロナウイルス:SARS-CoV-2感染のハムスターモデル
神経科学:中枢神経系のレプチンは脂肪の交感神経支配を調節する
生化学:アレスチン複合体の姿を捉える