Nature ハイライト
天文学:太古の球状星団の残骸
Nature 583, 7818
球状星団は、束縛された恒星からなる構造として既知で最も古いものの1つで、大きな銀河のハローに普遍的に存在する。そのため球状星団からは、宇宙における構造形成の初期段階の手掛かりが得られる。今回Z Wanたちは、銀河系のハローに存在するほうおう座ストリームと呼ばれる長く延びた恒星ストリームを観測して、その構成要素である恒星の特徴が、潮汐によって破壊された球状星団の残骸と一致することを示している。興味深いことに、これらの恒星の金属量は異常に少なく、星団自体が非常に古い構造を有しており、銀河進化中に破壊された、これまで知られていなかった初期の球状星団の種族である可能性が示唆された。
2020年7月30日号の Nature ハイライト
天文学:太古の球状星団の残骸
物性物理学:ファンデルワールス磁性体における多体励起子
材料科学:柔軟な傾斜組成単結晶ペロブスカイト
気候科学:気候の10年規模予測の改善
保全生物学:カメラが捉えたサンゴ礁のサメ類の保全状況
神経回路:視床網様核のサブネットワークが明らかに
植物生物学:冬に対処する
コロナウイルス:ACE2トランスジェニックマウスでのSARS-CoV-2の病原性
コロナウイルス:SARS-CoV-2感染のハムスターモデル
神経科学:中枢神経系のレプチンは脂肪の交感神経支配を調節する
生化学:アレスチン複合体の姿を捉える