Nature ハイライト
生化学:アレスチン複合体の姿を捉える
Nature 583, 7818
Gタンパク質共役受容体は、その名が示すように、主にGタンパク質を介してシグナルを伝達する。シグナル伝達に関わるもう1つの重要な成分であるアレスチン類は多様な役割を持っているが、おそらく本来備わっている柔軟性のために、構造学的特性はまだ十分解明されていない。C Tateたちは今回、バイアス型アゴニストのホルモテロールで活性化されたβ1アドレナリン受容体について、脂質ナノディスク中でβアレスチン1と結合した状態の構造を報告している。この構造は、ホルモテロールが結合したアドレナリン受容体の結晶構造と共に、アレスチンによって脂質膜中で起こるバイアス型シグナル伝達についての知見を提供している。
2020年7月30日号の Nature ハイライト
天文学:太古の球状星団の残骸
物性物理学:ファンデルワールス磁性体における多体励起子
材料科学:柔軟な傾斜組成単結晶ペロブスカイト
気候科学:気候の10年規模予測の改善
保全生物学:カメラが捉えたサンゴ礁のサメ類の保全状況
神経回路:視床網様核のサブネットワークが明らかに
植物生物学:冬に対処する
コロナウイルス:ACE2トランスジェニックマウスでのSARS-CoV-2の病原性
コロナウイルス:SARS-CoV-2感染のハムスターモデル
神経科学:中枢神経系のレプチンは脂肪の交感神経支配を調節する
生化学:アレスチン複合体の姿を捉える