Nature ハイライト
Cover Story:発光材料:ナノ結晶を共集合させて作ったペロブスカイト型超格子は超蛍光を示す
Nature 593, 7860
ペロブスカイト型構造のハロゲン化鉛ナノ結晶は、ディスプレイなどのオプトエレクトロニクスデバイス向けに有望な材料として注目されている。今回M Kovalenkoたちは、ペロブスカイトナノキューブと別のナノ結晶を集合させて、ペロブスカイト型構造の超格子を形成できることを示している。彼らは、ナノキューブと球形ナノ結晶(表紙の画像)または切頂立方体ナノ結晶を集合させて、多成分超格子を形成した。こうした構造は、ナノ結晶間の配向秩序が高く、超蛍光を示す。著者たちは、この超蛍光を調節して超高輝度光源に使用できる可能性があると示唆している。
2021年5月27日号の Nature ハイライト
天文学:惑星環境下の水素–ヘリウム相の挙動のマッピング
複雑系科学:人はめったに遠くまで出掛けない
進化学:アスガルド類アーキアの新たなメタゲノム再構築ゲノム
神経科学:嗅覚系における、時間情報を用いたにおい源の識別
コロナウイルス:COVID-19の肺の地図
生理学:微生物がもたらす行動の変化
免疫学:健康と疾患における、組織をまたいだ繊維芽細胞の多様性
がん:フェロトーシスの新しい調節因子
細胞生物学:秩序正しく細胞を除去
幹細胞:脂質代謝と発生を結び付ける
構造生物学:ヒトガスダーミンDの高分解能クライオ電子顕微鏡構造