Nature ハイライト
抗体:SARS-CoV-2感染マウスモデルにおけるIgM抗体の有効性
Nature 595, 7869
Z Kuたちは以前、IgGとして単離された抗体を、IgM五量体やIgA二量体へと改変すると、活性や交差性が大幅に上昇することを示した。彼らは今回、それらの抗体の1つに着目し、これがマウスにおいて、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)に対する高い予防効果と治療効果に加え、有望な安全プロファイルを示すことを明らかにしている。IgMの鼻腔内投与は、予防と治療の両面で、静脈注射以外の抗体投与方法を開発する基盤になるだろう。
2021年7月29日号の Nature ハイライト
天文学:超大質量ブラックホールの背後からのX線エコー
物性物理学:オーバードープ銅酸化物に存在するのは異常金属か正常金属か
有機化学:N-ヘテロ環の官能基化
地球科学:誘発地震活動の管理
神経科学:食物手掛かりが特定のタイプの学習を誘導できる仕組み
神経変性:アストロサイトとミクログリアの協力関係
コロナウイルス:人の移動と非効率な封じ込めが2020年夏のヨーロッパにおいてSARS-CoV-2を拡散させた
コロナウイルス:ヨーロッパでのSARS-CoV-2の拡大
抗体:SARS-CoV-2感染マウスモデルにおけるIgM抗体の有効性
免疫学:CDP–エタノールアミン経路によるTFH細胞分化の転写後調節
構造生物学:雄性稔性を調節するチャネル複合体