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ナノスケール材料:ペロブスカイトLEDの層状化による効率向上

Nature 599, 7886

最高効率のペロブスカイト発光ダイオード(PLED)は、約20%という優れた外部量子効率を達成している。こうしたペロブスカイトは全てバルクの3D材料で、あまり安定ではなく、この問題は、光起電材料としての有用性にも影響していくる。一方、カチオンがインターカレートすることで層構造が形成され、安定性が向上する、ルドルスデン–ポッパー型の擬2Dペロブスカイトも存在する。しかし残念なことに、こうした材料を用いたPLEDの効率は、約15%で頭打ちにとなっている。その原因の1つは、バルク材料内の層の厚さの分布によってキャリア輸送と放射再結合が妨げられるためと思われる。今回D Maたちは、添加剤を介するカチオン堆積戦略を考案している。この戦略によって、得られる材料の層状構造がより均一になり、効率が20%を上回り動作寿命が向上したPLEDが得られた。

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