Nature ハイライト
がん:コラーゲン受容体DDR1を介した腫瘍の免疫排除
Nature 599, 7886
免疫細胞を排除する表現型を持つ腫瘍は、抗がん免疫治療に対する応答性が低く、予後が不良である。今回X Sunたちは、コラーゲン受容体DDR1の細胞外ドメインが、マウスの乳がんに免疫排除表現型をもたらすことを報告している。この表現型は、コラーゲン繊維の整列により、宿主の免疫細胞の浸潤を防ぐ障壁が作られることで生じる。DDR1の遺伝学的除去や抗体による中和は、コラーゲンを利用した腫瘍の防衛線を破壊して、T細胞の腫瘍内浸潤と腫瘍の殺傷を可能にすることが示された。
2021年11月25日号の Nature ハイライト
素粒子物理学:電子がニュートリノのように振る舞うとき
物性物理学:巨大な角度依存磁気抵抗
ナノスケール材料:ペロブスカイトLEDの層状化による効率向上
材料科学:超高硬度の非晶質炭素
言語学:トランスユーラシア諸語の中国起源
遺伝学:50万人近くのエキソームの遺伝的関連解析
神経回路:皮質回路へのヒト特異的な変化
神経変性:パーキンソン病についての新たな手掛かり
がん:コラーゲン受容体DDR1を介した腫瘍の免疫排除
遺伝学:脳細胞中のクロマチンのトポロジー
分子生物学:CRISPRよりも前からあったトランスポゾン