Nature ハイライト
遺伝:胎児ゲノムの非侵襲的スクリーニング
Nature 487, 7407
出生前遺伝子検査は通常、侵襲的な検体採取が必要で、そのため胎児と母親の健康に危険が及ぶことがある。今回S Quakeたちは、分子計数法を用い、母親の血液から胎児のゲノムを非侵襲的に再構築する方法について報告している。この方法では、まずショットガン塩基配列解読法を用いて、各親の持つ2つのハプロタイプのうち、母親の血漿DNAの中で過剰に認められるもの、つまり胎児に遺伝しているのがどちらなのかを決定する。こうすることで、父系遺伝、もしくはde novo生殖系列変異により生じた臨床に関連のある対立遺伝子を、胎児のエキソームでスクリーニングすることが可能になる。
2012年7月19日号の Nature ハイライト
海洋:海の緑化
遺伝:胎児ゲノムの非侵襲的スクリーニング
医学:心臓発作が再発のリスクを高める仕組み
遺伝:大腸がんに関連する変異
宇宙:グランドデザイン渦巻銀河を遠方から眺める
物理:核子のクラスター化挙動
材料:硬いメソスケール準結晶構造体
進化:恐竜は温血動物だった可能性がある
医学:マラリア原虫の遺伝的多様性
細胞:翻訳開始の動態