Nature ハイライト
実験進化学:大きな細胞集団の進化動態
Nature 519, 7542
細菌や真菌、寄生生物、がんなどの大きな無性細胞集団が進化する際の動態は、競合する系統が多数関与しているため、まだよく解明されていない。そのような動態を調べるため、S Levyたちは、出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)で塩基配列解読に基づく超高分解能の系統追跡システムを構築し、それを用いて約50万系統の相対頻度を同時に追跡した。その結果、個々の変異はランダムに生じるが、集団全体としての初期の動態は、集団サイズと変異率分布がそれぞれ適応度に及ぼす影響の結果として予測可能であり、再現性も極めて高いことが分かった。
2015年3月12日号の Nature ハイライト
実験進化学:大きな細胞集団の進化動態
細胞生物学:Notumタンパク質のカルボキシルエステラーゼ活性
免疫学:細菌による侵入ウイルス認識
宇宙物理学:巨大銀河の星形成率
惑星科学:エンセラダスにおける熱水活動の証拠
量子物理学:極低温における反強磁性秩序
進化学:胚葉の年代記
ゲノミクス:発達障害に関連する遺伝子
神経科学:脳の世界観
医学:自然リンパ球はエネルギー消費を増やして脂肪を減らす