Nature ハイライト
分子生物学:TIRRによる二本鎖切断修復の調節
Nature 543, 7644
DNAに二本鎖切断が生じた際、切断部位に最初に動員されるタンパク質の1つにp53結合タンパク質1(53BP1)がある。53BP1のタンデム型Tudorドメインとヒストン修飾H4K20me2は、切断部位で相互作用する。今回D Chowdhuryたちは、53BP1の相互作用ドメインを覆い隠し、53BP1が切断部位へ動員されるのを妨げることでDNA修復を制御する、新規の因子TIRR(Tudor interacting repair regulator)を明らかにしている。
2017年3月9日号の Nature ハイライト
考古学:シルクロードの謎を解く
遺伝学:長鎖ノンコーディングRNAのカタログ
幹細胞:幹細胞の「健康」はオートファジーによって維持される
分子生物学:TIRRによる二本鎖切断修復の調節
ナノ科学:単一原子の読み書き
地球科学:初期大陸は沈み込みによって形成されたのではない
微生物学:ボルバキア菌による昆虫の生存操作
ワクチン:mRNAワクチンでジカウイルスを打ち負かす
免疫学:組織常在型記憶T細胞は外来性脂質を取り込んでいる
細胞生物学:核ラミナの構造