Nature ハイライト
細胞生物学:核ラミナの構造
Nature 543, 7644
細胞核では、中間径フィラメントタンパク質のラミンがラミナと呼ばれる網目構造を形成し、これが核膜をクロマチンに連結している。ラミナは核の構造を安定化し、クロマチンの組織化や遺伝子転写、DNA複製にも役割を担っている。今回O Medaliaたちは低温電子顕微鏡断層撮影法を使って、哺乳類の核でのラミナの構造編成について調べた。個々のラミンフィラメントの解析から、このフィラメントの外観と高分子集合体に関する情報が得られ、他の細胞骨格要素とは明らかに異なるいくつかの構造的特徴が見つかった。
2017年3月9日号の Nature ハイライト
考古学:シルクロードの謎を解く
遺伝学:長鎖ノンコーディングRNAのカタログ
幹細胞:幹細胞の「健康」はオートファジーによって維持される
分子生物学:TIRRによる二本鎖切断修復の調節
ナノ科学:単一原子の読み書き
地球科学:初期大陸は沈み込みによって形成されたのではない
微生物学:ボルバキア菌による昆虫の生存操作
ワクチン:mRNAワクチンでジカウイルスを打ち負かす
免疫学:組織常在型記憶T細胞は外来性脂質を取り込んでいる
細胞生物学:核ラミナの構造