Nature ハイライト
天文学:120億年前の星形成
Nature 560, 7720
サブミリメートル波長で明るい銀河は、銀河系の約1000倍の速さで星を形成している。形成された新たな星は、一般的にその銀河の内側数キロパーセクの範囲に集中する。しかし、こうした銀河のコアにおけるこの急速な星形成の観測は、高い角分解能が必要なため難しい。但木謙一(国立天文台)たちは今回、赤方偏移4.3にあるサブミリメートル波で明るい銀河を、550パーセクの線分解能で観測した。そして、分子ガスが重力的に不安定で、星形成によって消費され続けており、その速度では約1億年でガスが枯渇するだろうと結論している。
2018年8月30日号の Nature ハイライト
基本定数:重力定数が真の値に近づく
神経科学:セロトニンの放出はマウスの社会性を高める
構造生物学:転写複合体の停止状態と活性化状態の構造
天文学:120億年前の星形成
核物理学:中性子過剰核の内部
地球物理学:地震の余震の位置を予測する
免疫学:結核の潜在期から活動性疾患期への移行の理解
細胞生物学:機械的合図の変換
構造生物学:Frizzled受容体の構造