Nature ハイライト
微生物遺伝学:イエメンでのコレラのエピデミックを追跡する
Nature 565, 7738
イエメンでのコレラのエピデミックは2016年に始まり、それ以来、100万以上の症例と数千人の死亡が報告されている。F Weillたちは今回、このエピデミックの42の分離株のゲノムの塩基配列解読を行い、その起源についてさらに理解を深めた。周辺地域の分離株の塩基配列との比較から、最近の単一の亜系統がイエメンのエピデミックの原因であり、この亜系統は南アジア起源で、イエメンに出現する前に東アフリカで大発生を引き起こしたことが分かった。この研究は、全球規模のコレラの拡散を理解し、それを阻止する取り組みにとって、国境を超えた共同研究が極めて重要であることを示している。
2019年1月10日号の Nature ハイライト
物性物理学:量子ホール物質のトポロジカル不変量測定
代謝:熱産生に糖代謝を利用するベージュ脂肪
計算生化学:治療用タンパク質をde novoに設計する方法の改良
恒星進化:白色矮星のコアの結晶化
系外惑星:回転軸の傾きがそろっていない原始惑星系円盤
地球科学:音波速度測定によって明らかになった下部マントルの玄武岩質地殻
古気候学:ゆりかごを揺らす気候
微生物遺伝学:イエメンでのコレラのエピデミックを追跡する
免疫療法:グリオブラストーマ患者での臨床試験におけるネオアンチゲンワクチンの応答
免疫療法:グリオブラストーマ患者のための個別化ワクチン
神経免疫学:脳卒中からの回復における制御性T細胞の役割