Nature ハイライト
神経免疫学:脳卒中からの回復における制御性T細胞の役割
Nature 565, 7738
吉村昭彦(慶應義塾大学)たちは今回、虚血性脳卒中のマウスモデルで回復期における制御性T(Treg)細胞の役割を調べた。彼らは、活性化Treg細胞がケモカインであるCCL1およびCCL20に応答して、損傷を受けた脳に浸潤する機構を説明している。このようなTreg細胞は、アンフィレギュリンを分泌し、これがアストロサイトの過剰活性化を抑制し、神経の損傷を低減する。
2019年1月10日号の Nature ハイライト
物性物理学:量子ホール物質のトポロジカル不変量測定
代謝:熱産生に糖代謝を利用するベージュ脂肪
計算生化学:治療用タンパク質をde novoに設計する方法の改良
恒星進化:白色矮星のコアの結晶化
系外惑星:回転軸の傾きがそろっていない原始惑星系円盤
地球科学:音波速度測定によって明らかになった下部マントルの玄武岩質地殻
古気候学:ゆりかごを揺らす気候
微生物遺伝学:イエメンでのコレラのエピデミックを追跡する
免疫療法:グリオブラストーマ患者での臨床試験におけるネオアンチゲンワクチンの応答
免疫療法:グリオブラストーマ患者のための個別化ワクチン
神経免疫学:脳卒中からの回復における制御性T細胞の役割