Nature ハイライト
Cover Story:色の生成:液滴から虹色の構造色を作る新たな方法
Nature 566, 7745
チョウの翅やクジャクの羽に見られる鮮やかな色は、マイクロスケールやナノスケールの構造化表面と可視光が干渉して生じる構造色である。今回L Zarzarたちは、無色の液滴から虹色の構造色が生じるこれまで知られていなかった機構を明らかにしている。透明なペトリ皿の裏面に付いたマイクロメートルスケールの液滴、つまり多相液滴に白色光のビームを当てると、その端部から色の付いた光が反射されることが見いだされた。この効果は、予想されるような物質の分散効果ではなく、液滴の湾曲した表面に沿って全反射する光の干渉に基づく光学現象によって生じる。著者たちは、この界面の長さと曲率を変えることによって、発色を制御できた。さらに、液滴に2Dアレイのパターンを形成することによって、画素化した画像の生成に成功した。
2019年2月28日号の Nature ハイライト
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