Nature ハイライト
発生生物学：LADの集合
Nature 569, 7758
核ラミナと結合しているゲノム領域は遺伝子が少ない傾向があり、転写は低レベルで、ヘテロクロマチンのヒストン修飾が主な特徴である。M Torres-PadillaとJ Kindたちは今回、マウスの初期発生過程で核ラミナとゲノムの間の相互作用が確立される仕組みを調べた。ラミナ関連ドメイン（LAD）は受精後にde novoに速やかに確立され、これはトポロジカル関連ドメイン（TAD）の集合に先立って起こることが分かった。ヒストンデメチラーゼKDM5Bを発現させる実験から、LAD形成はユークロマチンのH3K4メチル化の存在に依存することが示された。
2019年5月30日号の Nature ハイライト
がん：神経前駆細胞による腫瘍への浸潤
細胞生物学：小胞体関連分解のミトコンドリア版
実験物理学：熱的な音のホーキング放射
量子物理学：共振器QEDを再考する
エレクトロニクス：ロボットにヒトに似た触覚を
神経科学：小脳ニューロンにおける学習によって誘導されるクロマチン再編成
免疫学：TBK1–STING相互作用の構造基盤
がん：がん関連繊維芽細胞の代謝調節因子
発生生物学：LADの集合
分子生物学：ゲノムの組織化
