Nature ハイライト

ナノスケール材料:ナノスケールでのグラフェンの振動のマッピング

Nature 573, 7773

透過型電子顕微鏡法を用いて、材料の結晶格子が原子分解能で画像化されてきた。最近の進歩によって、その能力が格子振動(すなわち材料のフォノン分散)の空間分解プロービングにまで拡張されている。今回、末永和知(産業技術総合研究所)たちは、大きな運動量移行について異なる振動モードをマッピングすることによって、この手法の限界を自立単層グラフェンのスケールまで押し広げている。今回の手法は空間分解能が高く、グラフェンのバルクやエッジの原子振動特性を特定することができる。全体的に見ると、今回の結果は、二次元単層材料における局所振動モード研究の実現可能性の原理実証である。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度