Nature ハイライト
電気化学:二酸化炭素をメタノールに変換する安定かつ高活性の分子電解触媒
Nature 575, 7784
電気化学的触媒反応は、排出されたCO2を燃料や化学品に変換できる可能性があるが、効率が低い。活性部位が明確で構造を調節できる分子触媒は、機構的知見を用いて性能を最適化できるが、一般に有用生成物を生成できない。今回H Wangたちは、カーボンナノチューブに固定されたコバルトフタロシアニンが、CO2からメタノールへの電解還元を効果的に触媒するとともに、触媒分子の構造を適切に変えることによって使用中の触媒の劣化を防止できることを報告している。今回の研究では、かなりの活性と選択性でこの有用な変換を駆動でき、少なくとも12時間にわたって性能が安定した初の分子系電解触媒が得られている。
2019年11月28日号の Nature ハイライト
ナノテクノロジー:量子ドットLEDの解毒
電気化学:二酸化炭素をメタノールに変換する安定かつ高活性の分子電解触媒
化学合成:イチョウの代謝物の合成
気候科学:海洋の温暖化による熱帯の気象変動の主要なパターンの変化
遺伝学:Y染色体喪失のモザイク
進化学:走化性による細菌の導かれた分布拡大
進化学:分布拡大の進化的最適化
微生物学:細菌の(p)ppApp合成を介した中毒
免疫学:細胞死経路間のクロストーク
がん:新たなフェロトーシス抑制因子
がん遺伝学:がんにおける染色体外DNA