Nature ハイライト

遺伝子工学:切断を必要としないゲノム編集法の拡張

Nature 576, 7785

CRISPR–Cas9ゲノム編集は用途が非常に広く、現在ではさまざまな特色を持つ編集用酵素が多数そろっている。しかし、Cas9を用いるカノニカルなシステムにはいくつかの制約があり、その例としては、オフターゲット作用なしに短い挿入欠失を作ったり、特異的な点変異を導入したりするのが困難なことが挙げられる。今回D Liuたちは、DNA切断を必要とせずに、標的部位への挿入や欠失、点変異を導入することができる新しい遺伝子編集技術を開発した。「プライムエディティング」と呼ばれるこの方法は、実施できるゲノム編集の種類を大幅に広げるだろう。

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