Nature ハイライト
遺伝子工学:切断を必要としないゲノム編集法の拡張
Nature 576, 7785
CRISPR–Cas9ゲノム編集は用途が非常に広く、現在ではさまざまな特色を持つ編集用酵素が多数そろっている。しかし、Cas9を用いるカノニカルなシステムにはいくつかの制約があり、その例としては、オフターゲット作用なしに短い挿入欠失を作ったり、特異的な点変異を導入したりするのが困難なことが挙げられる。今回D Liuたちは、DNA切断を必要とせずに、標的部位への挿入や欠失、点変異を導入することができる新しい遺伝子編集技術を開発した。「プライムエディティング」と呼ばれるこの方法は、実施できるゲノム編集の種類を大幅に広げるだろう。
2019年12月5日号の Nature ハイライト
光物理学:例外点での非常に優れたセンシング
物性物理学:グラフェンにおけるハチミツ状の電子流の画像化
エネルギー科学:薄膜熱電体
冶金学:3D印刷のための新しいチタン合金
進化学:中耳進化の異なる道筋
神経科学:視覚を通じて脳地図を更新する仕組み
免疫学:T細胞分化における二次胆汁酸の役割
遺伝子工学:切断を必要としないゲノム編集法の拡張
構造生物学:ATP放出チャネル