Nature ハイライト
構造生物学:ATP放出チャネル
Nature 576, 7785
カルシウムホメオスタシスモジュレーター(CALHM)は、Ca(ii)によって調節される電位依存性イオンチャネルで、主要なATP放出チャネルの1つとして機能している。今回W Lüたちは、CALHM2について、活性状態と阻害状態の両方の構造を報告している。CALHM2は十一量体という集合構造をとっているが、ギャップ結合を形成しているようにも見える。この研究によって、CALHMの阻害の仕組みとゲート開閉機構と考えられるものが明らかになった。著者たちは、この機構では、11個のサブユニットが高い柔軟性で個々に動いて小孔サイズを調節し、いろいろなサイズの分子が透過できるようにしていると考えている。
2019年12月5日号の Nature ハイライト
光物理学:例外点での非常に優れたセンシング
物性物理学:グラフェンにおけるハチミツ状の電子流の画像化
エネルギー科学:薄膜熱電体
冶金学:3D印刷のための新しいチタン合金
進化学:中耳進化の異なる道筋
神経科学:視覚を通じて脳地図を更新する仕組み
免疫学:T細胞分化における二次胆汁酸の役割
遺伝子工学:切断を必要としないゲノム編集法の拡張
構造生物学:ATP放出チャネル