Nature ハイライト
材料科学:シリコン合金からの効率の良い発光
Nature 580, 7802
シリコンは、半世紀以上にわたって半導体エレクトロニクス産業を支配してきた。しかし、よく使われる形態のシリコンは、立方晶ダイヤモンド型格子構造に結晶化したものが多く、間接電子バンドギャップを持つため、効率よく発光できない。今回E Bakkersたちは、直接バンドギャップを持つシリコンとゲルマニウムの六方晶合金が、広範な波長で効率よく発光でき、組成を変えることで波長を調整できることを実証している。この材料は従来型のCMOSプロセスとの集積が容易であると考えられ、電子機能と光電機能を単一チップ上に集積できる可能性、そしてデバイスの概念と情報処理技術のための機会をもたらす可能性がある。
2020年4月9日号の Nature ハイライト
材料科学:シリコン合金からの効率の良い発光
材料科学:配向したナノ複合材料膜の連続的作製
化学:創薬のツールボックスの拡張
炭素循環:成熟林では二酸化炭素増加の下で炭素隔離の増大は見られない
がんゲノミクス:リキッドバイオプシーを用いた肺がんのスクリーニング
医学研究:心機能の心拍ごとの評価
腫瘍免疫学:免疫調節機能を持つ樹状細胞がチェックポイント阻害への応答を妨げる
代謝:塩素イオンチャネルHodorはショウジョウバエにおける亜鉛の感知、成長シグナル伝達、食欲に関わる腸の回路を駆動する
腫瘍生物学:遺伝毒性のあるpks+大腸菌によって誘導される大腸がんの変異シグネチャー
神経科学:4Rタウ繊維の新規な構造