Nature ハイライト
化学:創薬のツールボックスの拡張
Nature 580, 7802
最近、潜在的薬剤候補において、芳香環の代わりとしてビシクロペンタンが用いられるようになっている。平面環を3D性のはるかに高い環に置き換えることによって、ビシクロペンタンが「2Dからの脱出」の機会をもたらし、薬物動態特性を著しく変化させる可能性がある。今回D MacMillanたちは、実質的にビシクロペンタンの「中心」となる単純な炭化水素のプロペランの両側を、光触媒反応と銅触媒反応を用いてワンポットで官能基化する方法を報告している。この方法によって、さまざまなビシクロペンタンを迅速に合成でき、医薬品化学のツールボックスが大幅に拡張される。
2020年4月9日号の Nature ハイライト
材料科学:シリコン合金からの効率の良い発光
材料科学:配向したナノ複合材料膜の連続的作製
化学:創薬のツールボックスの拡張
炭素循環:成熟林では二酸化炭素増加の下で炭素隔離の増大は見られない
がんゲノミクス:リキッドバイオプシーを用いた肺がんのスクリーニング
医学研究:心機能の心拍ごとの評価
腫瘍免疫学:免疫調節機能を持つ樹状細胞がチェックポイント阻害への応答を妨げる
代謝:塩素イオンチャネルHodorはショウジョウバエにおける亜鉛の感知、成長シグナル伝達、食欲に関わる腸の回路を駆動する
腫瘍生物学:遺伝毒性のあるpks+大腸菌によって誘導される大腸がんの変異シグネチャー
神経科学:4Rタウ繊維の新規な構造