Nature ハイライト
考古学:洗っていない土器は歴史に残る
Nature 580, 7804
考古学者なら誰でも、割れた土器の破片が古代史を再構築するための重要な情報資源であることを知っている。問題は、その年代をどうやって正確に測定するかだ。R Evershedたちは今回、土器の破片に安定的に吸収された食物残渣の脂質から正確な放射性炭素年代を得る方法を提示している。彼らは、他の方法で年代がよく知られているさまざまな遺跡にこの方法を適用するとともに、得られた年代を用いて英国のロンドンからアフリカのサハラ砂漠まで、実に多様な地域から出土している土器の年代を明らかにしている。
2020年4月23日号の Nature ハイライト
天文学:遠く離れた連星系からの接触連星小惑星の形成
ナノスケール材料:二次元における電子相関の光学分光測定
物性物理学:スピン流を制御する強誘電体的な秩序
生態学:生物多様性の気候限界を超える
進化学:現生種を見ても進化の歴史は分からない
考古学:洗っていない土器は歴史に残る
がん:高頻度変異はグリオーマの進行と再発を形作る
がん:間葉系ニッチは腸の腫瘍発生を制御する
生化学:ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼは脂質の生合成を促進する
細胞分裂:時期尚早な姉妹染色分体分離を防ぐための第2の機構
細胞分裂:セパラーゼは有糸分裂にかける最短時間を調節する