Nature ハイライト
生化学:ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼは脂質の生合成を促進する
Nature 580, 7804
Z Luたちは今回、糖新生経路のホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ1(PCK1)が、プロテインキナーゼとしても機能することを明らかにしている。AKTによって活性化されたPCK1は、INSIG1とINSIG2をリン酸化し、これらのタンパク質に対するステロールの結合を破壊する。その結果SREBP1が活性化され、続いて脂質の生合成が起こって腫瘍の増殖を促進する。
2020年4月23日号の Nature ハイライト
天文学:遠く離れた連星系からの接触連星小惑星の形成
ナノスケール材料:二次元における電子相関の光学分光測定
物性物理学:スピン流を制御する強誘電体的な秩序
生態学:生物多様性の気候限界を超える
進化学:現生種を見ても進化の歴史は分からない
考古学:洗っていない土器は歴史に残る
がん:高頻度変異はグリオーマの進行と再発を形作る
がん:間葉系ニッチは腸の腫瘍発生を制御する
生化学:ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼは脂質の生合成を促進する
細胞分裂:時期尚早な姉妹染色分体分離を防ぐための第2の機構
細胞分裂:セパラーゼは有糸分裂にかける最短時間を調節する