Nature ハイライト

材料科学:連続波緑色ペロブスカイトレーザー

Nature 585, 7823

金属ハロゲン化物系ペロブスカイトは、太陽電池において優れた性能を発揮することから大きな関心を集めているが、安価で、色調整が可能であり、安定性に優れ、溶液プロセスに適合するため、レーザー発振用としても魅力的な材料である。実用技術には、連続波レーザー発振が大変望ましい。しかし、ハイブリッド有機–無機擬二次元ペロブスカイトが有望視されているものの、特に室温での連続波レーザー発振は実現が困難であることが分かっている。今回、安達千波矢(九州大学ほか)たちは、室温空気中において連続波光励起の下で安定な緑色擬二次元ペロブスカイトレーザーを実証している。今回の結果は、電流注入型ペロブスカイトレーザーの開発への重要な一歩となる可能性がある。

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