Nature ハイライト
天文学:白色矮星をトランジットする巨大惑星
Nature 585, 7825
太陽質量やより小さな質量の恒星は、まず赤色巨星として膨張した後、外層を放出して白色矮星を残し、その一生を終える。赤色巨星段階では、恒星の大気は近くにあるあらゆる惑星をのみ込み、おそらくそれらを破壊する一方、より外側の惑星は生き残る可能性がある。岩石質の物質を吸収したことを示す化学組成を持つ白色矮星がいくつも発見されており、最近は、氷惑星(つまり天王星や海王星のような惑星)の組成を持つ円盤に取り囲まれた白色矮星も観測された。今回A Vanderburgたちは、木星サイズの惑星が白色矮星の周りを軌道運動し、これをトランジットしていることを報告している。この惑星の軌道周期は1.4日である。この惑星の存在は、巨大惑星が、潮汐破壊を受けることなく内側に向かって散乱され得ることを示唆している。
2020年9月17日号の Nature ハイライト
天文学:白色矮星をトランジットする巨大惑星
光物理学:世界最小の超音波検出器
ナノスケール材料:昆虫の眼から着想を得た機能性ナノ被覆層
発生生物学:胚発生過程での中間径フィラメントの新たな役割
ヘルスケア:中国のCOVID-19封じ込めのモデル化
代謝:OPN5を介したマウスの光応答性中枢神経軸
発生生物学:内皮細胞の可塑性を操作する
腫瘍生物学:皮膚がん構造の機械的調節
がん:がんにおけるゲノム不安定性の機構的脆弱性
構造生物学:αシヌクレインを間近に見る