Nature ハイライト
光物理学:世界最小の超音波検出器
Nature 585, 7825
超音波検出器は、高周波音波を利用して物体の検出や距離の測定を行う。超音波検出は、重要な医用撮像技術であるが、一般的には音波の検出に圧電変換器が用いられており、小型化が困難である。今回V Ntziachristosたちは、汎用性の高いシリコン・オン・インシュレーター・プラットフォームを用いて、検出される音波の波長の200分の1にまで小型化された世界最小の超音波検出器を開発した。今回の光共振器設計は、超高密度検出器アレイの製造に適しており、大規模アレイへの多重化は難しいかもしれないが、今回の手法によって超音波撮像の分解能が大幅に向上する可能性がある。
2020年9月17日号の Nature ハイライト
天文学:白色矮星をトランジットする巨大惑星
光物理学:世界最小の超音波検出器
ナノスケール材料:昆虫の眼から着想を得た機能性ナノ被覆層
発生生物学:胚発生過程での中間径フィラメントの新たな役割
ヘルスケア:中国のCOVID-19封じ込めのモデル化
代謝:OPN5を介したマウスの光応答性中枢神経軸
発生生物学:内皮細胞の可塑性を操作する
腫瘍生物学:皮膚がん構造の機械的調節
がん:がんにおけるゲノム不安定性の機構的脆弱性
構造生物学:αシヌクレインを間近に見る