Nature ハイライト
ワクチン:ナノ粒子インフルエンザワクチンに対する広範な交差反応性抗体応答の誘導
Nature 592, 7855
今回、兼清優(米国立衛生研究所アレルギー・感染症研究所)たちは、多価抗原でコーティングしたナノ粒子をベースとしたインフルエンザワクチン接種戦略について報告している。このワクチンは、動物試験で、現在の季節性ワクチンと同等あるいはそれ以上の免疫応答を誘導することが示された。ワクチンによって誘導される抗体は、ヘマグルチニンのより保存されたエピトープを標的としていて、より遠縁のサブタイプのインフルエンザウイルス株に対しても防御を示す。この手法は、新たなパンデミック株に対する防御に役立つと期待される。
2021年4月22日号の Nature ハイライト
工学:膨張式の折り紙シェルター
ナノスケール材料:自己生分解性ポリエステル
気候科学:公平性を含めた場合のメタンの社会的コストの国家間の大きな相違
生態学:侵略的外来種のコストを算出する
古生物学:穴掘り動物を発掘する
微生物学:CRISPRを介した変異誘発
コロナウイルス:モデルナ社製とファイザー社製のSARS-CoV-2 mRNAワクチンによって誘導される抗体応答の解析
ワクチン:ナノ粒子インフルエンザワクチンに対する広範な交差反応性抗体応答の誘導
がん:AIを用いて臨床試験の適格性に取り組む
発生生物学:眼で起こる細胞小器官分解を見る