Nature ハイライト

ワクチン:ナノ粒子インフルエンザワクチンに対する広範な交差反応性抗体応答の誘導

Nature 592, 7855

今回、兼清優(米国立衛生研究所アレルギー・感染症研究所)たちは、多価抗原でコーティングしたナノ粒子をベースとしたインフルエンザワクチン接種戦略について報告している。このワクチンは、動物試験で、現在の季節性ワクチンと同等あるいはそれ以上の免疫応答を誘導することが示された。ワクチンによって誘導される抗体は、ヘマグルチニンのより保存されたエピトープを標的としていて、より遠縁のサブタイプのインフルエンザウイルス株に対しても防御を示す。この手法は、新たなパンデミック株に対する防御に役立つと期待される。

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