Nature ハイライト
発生生物学:眼で起こる細胞小器官分解を見る
Nature 592, 7855
眼の水晶体では、繊維細胞の分化の最終段階で、膜に囲まれた細胞小器官が全て分解される。水晶体の最も望ましい透明性と屈折機能はこの分解によって確保されるが、水島昇(東京大学)たちは以前に、この分解にオートファジーが関わっていないことを明らかにしている。彼らは今回、ゼブラフィッシュとマウスにおいて、この過程にはサイトゾルのホスホリパーゼが働いていて、これが水晶体中の細胞小器官の膜を破裂させることを明らかにした。
2021年4月22日号の Nature ハイライト
工学:膨張式の折り紙シェルター
ナノスケール材料:自己生分解性ポリエステル
気候科学:公平性を含めた場合のメタンの社会的コストの国家間の大きな相違
生態学:侵略的外来種のコストを算出する
古生物学:穴掘り動物を発掘する
微生物学:CRISPRを介した変異誘発
コロナウイルス:モデルナ社製とファイザー社製のSARS-CoV-2 mRNAワクチンによって誘導される抗体応答の解析
ワクチン:ナノ粒子インフルエンザワクチンに対する広範な交差反応性抗体応答の誘導
がん:AIを用いて臨床試験の適格性に取り組む
発生生物学:眼で起こる細胞小器官分解を見る