Nature ハイライト
天文学:大質量で月程度の大きさの白色矮星
Nature 595, 7865
白色矮星の連星系の軌道周期が十分に短ければ、その軌道は重力波放射によって収縮する。結果としてそれらの星が合体すれば、Ia型超新星になるか、質量の合計がチャンドラセカール質量を超えない場合には、非常に高速に自転し強い磁場を持つ小さな白色矮星になる可能性がある。今回I Caiazzoたちは、まさにそのような白色矮星を発見したことを報告している。その自転周期は6.94分、磁場は600~900メガガウス(MG)で、半径は月の半径よりわずかに大きく、約2100 kmである。この小さな半径は、白色矮星の質量が最大値(チャンドラセカール質量)に近いことを示唆している。
2021年7月1日号の Nature ハイライト
天文学:大質量で月程度の大きさの白色矮星
宇宙物理学:宇宙の原子時計
材料科学:遷移金属ジカルコゲニドにおける電子固体
生態学:渡り鳥が植物の気候変動への追従を助ける可能性は限定的である
ゲノミクス:体細胞変異を用いたヒトの初期発生の追跡
微生物学:微生物相を標的とした代謝疾患の治療
コロナウイルス:単一細胞レベルで見たCOVID-19
染色体生物学:高分解能で見るクロマチンの接触