Nature ハイライト
宇宙:冥王星の衛星カロンによる恒星食
Nature 439, 7072
太陽系内の天体が我々と恒星の間を通過する際に、恒星からの光がさえぎられて起きる恒星食は、天文学者にとって待ち遠しい現象である。なぜならこの現象は、通常では不可能な観測を行う絶好の機会になるからだ。冥王星の衛星カロンの恒星食が単独に観測されてから25年になる。そして2005年7月11日に再び恒星食が起き、今回は南米各地の天文台が追跡観測に理想的な拠点となった。この観測で得られたデータを使ってカロンの直径が正確に測定され、ほぼ605 kmであることがわかった。そして、大気密度の上限が比較的低いこともはっきりした。恒星食のようすは、QuickTimeムービー形式によりtinyurl.com/9c56sで公開されている。
2006年1月5日号の Nature ハイライト
宇宙:冥王星の衛星カロンによる恒星食
材料:ナノ粒子の自己集積
海洋:海と地球温暖化
細胞:たっぷりとリンを含んだ海
生理:振り子走行はだめ?
細胞:乳腺の幹細胞が見つかった
医学:治療薬としてのRNAi