Nature ハイライト

植物:ホルモン受容体の探索が実を結ぶ

Nature 439, 7074

植物ホルモン「アブシジン酸」の受容体は20年以上にわたって探し続けられていたが、今回ついに発見された。  アブシジン酸は、植物が乾燥や極端な高温・低温などのストレス条件をしのぐのを助けているが、アブシジン酸の受容体は発見されていなかった。R Hillたちは、FCAと呼ばれるRNA結合タンパク質が、アブシジン酸受容体にぴったりの性質を持つことの証拠を示している。FCAはアブシジン酸と結合し、その相互作用によって開花時期や他のRNA分子のプロセシングが調節されていることがわかったのである。  この研究は、RNA結合タンパク質がホルモンの直接の標的となり得ることを示しており、植物のRNA結合タンパク質には受容体としての機能をまだ知られずにいるものが他にも多数ある可能性が出てきた。

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