Nature ハイライト
Cover Story:受精因子:プロテオミクスにより見つかっ た雄性不妊の原因と避妊薬標的候補
Nature 443, 7107
(Caenorhabditis elegans)でプロテオミクスの手法により、DNA凝縮、染色体分離、受精能に必要とされる精子形成特異的な因子が同定された。因子の多くは、雄のマウスの不妊の原因となる。今回の知見から、男性の不妊の原因を解明したり、男性用避妊薬の標的が見つかったりする可能性が出てきた。表紙は、線虫の雄の生殖腺中で精子形成過程にある核を固定し、蛍光標識したもの。DNAは赤色、精子プロタミンSPCH-1、SPCH-2、SPCH-3は緑色に見える。黄色の部分は、この両方が共存することを示している。[Letter p.101]
2006年9月7日号の Nature ハイライト
保全:自然への回帰
科学史:反射の理由
植物:オーキシンの作用
宇宙:宇宙風化を受けた小惑星
流体力学:乱流の持続時間
材料:お手ごろ価格の燃料電池を目指して
化学:容易になったキラル合成
気候:湖の泡立ち
生化学:RNAの品質管理
生化学:H5N1ウイルスにタックル
細胞:sticky変異の落とし穴