Nature ハイライト 気候:激しさを増していく熱波 2006年9月14日 Nature 443, 7108 ヨーロッパの多くの地域では、2003年のような極端な乾燥高温、2002年と2005年のような雨が多く低温といった極めて異常な夏が続いている。気候モデルでは、このように異常な夏は将来もっと頻繁にやって来ると予測されているが、このような変化を引き起こす原因は不明のままだった。Seneviratneたちは領域気候モデルを用いて、大気循環の変化とは対照的な、気温と土壌水分の間に働くフィードバック作用が、中央および東部ヨーロッパで予測されている夏の気温変動の増大の主な原因であることを示した。これにより、陸面と大気の間の相互作用が将来の気候変化においてもつと思われる役割に注目が集まりそうだ。 2006年9月14日号の Nature ハイライト 生理:カルシウムポンプ 進化:ヒトをヒトたらしめる遺伝子 生化学:いろいろ選べる仕組み 宇宙:見つかった中で最も古い銀河 物理:バブルメモリーが戻ってくる? 化学:8個1組の酸素 気候:激しさを増していく熱波 腫瘍:p53の2つの顔 目次へ戻る