Nature ハイライト 神経:聴覚神経のチューニング 2006年12月21日 Nature 444, 7122 軸索での活動電位(スパイク)の発生部位は、ニューロンによって異なるが、これが機能的にどのような意味をもつのかは今までよくわかっていなかった。鳥類の聴覚系では、層状核が両耳からの入力の同時検出器として働いていて、この現象を検証するための格好のモデルとなる。そこで久場たちは、鳥類の聴覚系にある神経細胞に注目して研究を行い、スパイクの発生部位が細胞体に近いニューロンほど、チューニングされている音の周波数が低いことを見いだした。コンピューターモデルからは、ほかのニューロンによる一致性の検出にもスパイクの発生部位が重要である可能性が示唆されている。 2006年12月21日号の Nature ハイライト 運動学:無理をしたがる人々 生物保全:オオトカゲの「処女降誕」 がん:血液供給を妨げる 医学:老化に関する2説 宇宙:持続時間の問題ではない? 宇宙:水星磁場の挙動を探る 物理:自由中性子のベータテスト 神経:聴覚神経のチューニング 細胞:ボツリヌス毒素 目次へ戻る