Nature ハイライト

生態:少ない資源は侵入種に有利

Nature 446, 7139

在来種は、自分の生息地では侵入種をしのぐと考えられている。この考え方は、資源量の操作によって侵入種を防除して本来の生態系を復元しようとする多くの環境保全戦略で採用されている。しかし、系統発生的に近い侵入植物種と在来植物種を19通りの組み合わせで対にして消長を調べた研究により、限られた資源の利用に関しては侵入種の方が在来種よりも利用効率が高い傾向にあることがわかった。この研究は、在来種の生育に有利なように資源供給量を低下させる環境管理法全般に対して疑問を提示するものである。

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