Nature ハイライト 化学:112番元素の化学的性質 2007年5月3日 Nature 447, 7140 112番元素は1996年に、ドイツのダルムシュタットにある重イオン研究所で発見された。発見から10年たった今、その化学的特性の一部が明らかにされた。プルトニウム242に強力なカルシウム48ビームを3週間照射して、112番元素(正式名称はなく、通例ウンウンビウムとよばれている)の原子が2個生成した。これでも、実験を速やかに行えば化学的性質を十分調べることができる。化学的にはウンウンビウムは、亜鉛、カドミウム、水銀と共に周期表の第12族に属し、この族の元素として典型的なふるまいをする。つまり、非常に揮発性が高く、金表面と金属結合を形成するのである。 2007年5月3日号の Nature ハイライト 化学:112番元素の化学的性質 医学:翻訳を正常に終結させるPTC124 細胞:世界中の光を集める 宇宙:火星の氷を掘り出そう 物理:反強磁性を自在に制御する 地球:地震の新しいカテゴリー 生態:水不足の熱帯 免疫:キチンアレルギー 目次へ戻る