Nature ハイライト 材料:液体工学 2007年6月21日 Nature 447, 7147 次世代宇宙望遠鏡であるジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で観測可能な天体より100〜1,000倍かすかな天体を観測できる宇宙望遠鏡の実現可能性が検討されている。来るべきその望遠鏡は、月面液体鏡望遠鏡(Lunar Liquid Mirror Telescope)で、液体を回転させてできる20〜100メートルの鏡を利用する。赤外域は、初期宇宙を観測するために特に重要だが、そのためには、鏡の温度を130 K以下にする必要がある。最新の研究結果によると、計画のこの部分は実現できそうだ。イオン液体を銀でコーティングすることによって、安定かつ滑らかな表面が得られる。今回レンズに使われたイオン液体は175 Kまで液体だが、いずれは融点が130 K以下のものも出現しそうだ。 2007年6月21日号の Nature ハイライト 微生物:いることがわかったからには 医学:有望なメタボ治療薬 医学:癌モデルの改良 材料:液体工学 化学:よりよいバイオ燃料を目指して 地球:局地的だった水フィルター 環境:窒素は回る 進化:有胎盤類は北半球出身 目次へ戻る