Nature ハイライト 医学:有望なメタボ治療薬 2007年6月21日 Nature 447, 7147 脂質シャペロン(脂肪酸結合タンパク質としても知られる)は、代謝応答と炎症応答の結びつきに重要であり、特に脂肪酸結合タンパク質aP2の機能を遺伝的に欠損させたマウスは、メタボリックシンドロームのさまざまな病態から守られることが知られている。今回、新たな研究によって、脂肪酸結合タンパク質が治療薬の標的となる可能性が出てきた。aP2の強力な阻害剤であるBMS309403を一連のマウスモデルに経口投与したところ、糖尿病と動脈硬化症の両方が予防された。ヒトでのaP2の機能はマウスの場合と類似しているため、この結果は、aP2の化学的阻害が糖尿病や心血管疾患に対して有効である可能性を示している。 2007年6月21日号の Nature ハイライト 微生物:いることがわかったからには 医学:有望なメタボ治療薬 医学:癌モデルの改良 材料:液体工学 化学:よりよいバイオ燃料を目指して 地球:局地的だった水フィルター 環境:窒素は回る 進化:有胎盤類は北半球出身 目次へ戻る