Nature ハイライト

生理:ゴミを入れれば、すべてが解決

Nature 451, 7182

オートファジー、すなわち細胞の自食作用は、当初は細胞内の不要物廃棄システムの一部だと考えられていた。しかし現在では、発生の過程で起こる細胞タンパク質や細胞小器官の分解だけでなく、環境条件の変化に対する適応の過程で起こる分解にもオートファジーがかかわることが知られている。オートファジーについては、多くの興味深い疑問がまだ解決されていない。例えば、同じオートファジー経路が細胞保護と細胞死の両方に関与できるのは、どのような仕組みによるのだろうか。また、オートファジーとヒトの病気、あるいは老化とを結びつけているのは何なのだろうか。水島昇たちが、この分野の最近の進歩について考察している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度