Nature ハイライト

化学:DNAブロックで作る超分子構造

Nature 452, 7184

DNA分子がプログラム可能であることを利用して分子間相互作用を制御する方法により、さまざまにパターン化された材料やナノ構造体がDNAから作製されてきた。しかし、現在の作製方法でもっと大きくて複雑な3次元構造を作るには、違った形のDNA鎖が何百と必要になり、これは実用的ではない。しかし解決まではあと一息である。パデュー大学の研究チームが、DNA版組み立てブロックのようなモジュール式組み立て法を開発したのだ。この方法では、数種類のDNA分子を、折りたたみにより基本構造ユニットを形成するようにプログラムしておくと、反応条件に応じて構造ユニットが4個、20個または60個集まって、それぞれ四面体、十二面体、バッキーボール(サッカーボール型多面体)が作られる。この手法を使えば、他の複雑な構造体も作製できると考えられる。

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