Nature ハイライト

遺伝:メチロームのマッピング

Nature 452, 7184

ある生物のゲノムDNAのメチル化パターン、すなわち「メチローム」を明らかにする新しい方法が開発され、これを使ってシロイヌナズナのゲノムのメチル化シトシン地図が、1塩基対の分解能で作製された。BS-Seqと呼ばれるこの方法は、ゲノムDNAの亜硫酸水素塩処理と超ハイスループットDNA塩基配列決定法とを組み合わせたもので、これまでよりも正確で包括的なデータが得られる。DNAメチル化は、遺伝子発現を調節する重要な要因である。この方法はシロイヌナズナだけでなくマウスのような大型のゲノムにも応用可能で、DNAメチル化による遺伝子調節の研究を大きく前進させる可能性がある。

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