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Nature ハイライト

進化：意匠を凝らした摂食者

Nature 452, 7189

現代の甲殻類の摂食戦略は極めて多様である。これは、サイズやタイプが異なる食物を扱うのに必要な口器や付属肢に、たくさんの種類が存在することからも明らかである。しかし、カンブリア紀にまでさかのぼると摂食戦略ははるかに単純なものであったろうと、今までは考えられていた。今回、食べ散らかしをする原始的なカンブリア紀の節足動物の中に混じって、エビのように選択的で効率的な摂食能力をもつ甲殻類がいたことが報告された。この比較的大型の動物は、粒子を捕捉する大型甲殻類が大規模に展開する年代の1億年以上前に、細かい食物粒子を巧みに操ることができたことから、適応放散の推進には生態的背景が関与していることがうかがわれる。

2008年4月17日号の Nature ハイライト

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