Nature ハイライト 宇宙:ブレーザー発生の原因を捉えた 2008年4月24日 Nature 452, 7190 ブレーザーは最も活発な活動銀河核で、降着の生じている超巨大ブラックホールから互いに反対方向にほぼ光速度で噴き出すプラズマジェットを伴っている。これらのジェットは、ブラックホール降着円盤の微分回転、または慣性系を引きずるエルゴ球によってねじれた磁場で加速されるとしてモデル化されてきた。しかし、ジェット形成に関するこの一般的描像と、アウトバーストの起こる場所は、これまで検証されたことがなかった。Marscherたちは今回、ブレーザーであるとかげ座BLの高分解能電波画像と可視領域での偏光測定の結果を報告している。この新しい測定によって、可視波長域からTeV領域のエネルギーをもつγ線まで、2回の輻射フレアの原因となるジェットの光り輝く特徴的構造が明らかになった。この構造は、この現象がらせん状磁場のある領域で始まることを示唆しており、モデルの予想と一致している。 2008年4月24日号の Nature ハイライト 宇宙:ブレーザー発生の原因を捉えた 遺伝:甲虫のゲノム解読 神経:嗅覚を研ぎ澄ます 物理:エキゾチックな量子相の共存 地球:マントルへの圧力の影響 環境:キクイムシが切り替える森林炭素動態 生理:昆虫の嗅覚受容体 生理:脂質で血糖値を調節 遺伝:ストレス応答とY因子 目次へ戻る