Nature ハイライト 神経:嗅覚を研ぎ澄ます 2008年4月24日 Nature 452, 7190 ショウジョウバエは神経回路の機能を理解するための優れたモデル系であることが、次第に認められてきている。in vivo系神経科学とシナプス生理学、およびショウジョウバエ遺伝学を組み合わせた実験で、S OlsenとR Wilsonは、ハエ嗅覚系内にシナプス前性の側方抑制を見つけ出した。これによって、刺激が強くはっきりしている場合には符号化効率が高まり、刺激が弱くはっきりしない場合には感度を最大化できる。この研究成果は、嗅球や視覚皮質のような脊椎動物の神経回路を解明する糸口にもなるだろう。 2008年4月24日号の Nature ハイライト 宇宙:ブレーザー発生の原因を捉えた 遺伝:甲虫のゲノム解読 神経:嗅覚を研ぎ澄ます 物理:エキゾチックな量子相の共存 地球:マントルへの圧力の影響 環境:キクイムシが切り替える森林炭素動態 生理:昆虫の嗅覚受容体 生理:脂質で血糖値を調節 遺伝:ストレス応答とY因子 目次へ戻る